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「………………………………………」
「ぐぇ」
 頬杖を引っ張られて崩れる。テーブルに突っ伏すような形となって、そのまま向かいに座る姪を見た。姪はわたしの腕を掴んだまま、ぷっと膨れていた。
「私も見てください」
「……めんどくさい彼女かよきみぃ」
 へへへ、と思わず笑い声がこぼれる。
「彼女ですけど」
 めんどくさいの方を大事にしてほしかった。まぁ、胸を張って鼻の高い姪はかわいらしいと言えなくもない。掴まれた右手で姪の頬を摘まんだり弾いたりわちゃわちゃして楽しんでから、ふとまた、窓の向こうに目が吸い寄せられる。
 覆いかぶさるような光の向こうで、鳥はまだ遠くを飛んでいた。
 どこにも行かず、そこに安寧を見つけたように。